エンジニア転職体験談|4社で年収250→510万にした全記録
エンジニアの転職体験談を読んでも、出てくるのは成功した部分だけをきれいにまとめた話ばかり。自分が次にどう動けばいいのか、本当のところはなかなかつかめずモヤモヤしますよね。
この記事は、1人のエンジニアが未経験スタートから4社・約8年を渡り歩いた実体験を、時系列でそのまま書いたものです。先に結論を言うと、年収は250万から510万まで上がりました。ただしその裏で、配属ガチャ・独自フレームワーク・10ヶ月の放置といった泥臭い失敗が続いています。あくまで私個人の一例ですが、各社で何が起きてどう判断したかを具体的に追えば、読み終えたときに「自分が次に何を確認すべきか」が見えてくるはずです。
この記事は次のような方におすすめです。
- 転職した人のリアルな流れを、最初から最後まで通しで知りたい実務経験のあるエンジニア
- 1〜2社目で「積み上がらない」「年収が低い」と感じて動くか迷っている人
- 成功談だけでなく、配属ガチャや放置などの失敗談も含めて知りたい人
- 未経験からエンジニアに入って、これからどう年収を上げるか考えたい人
読み終えると、転職の進め方の解像度が上がり、自分の年収や環境を「次にどう動かすか」を判断するための材料が手に入ります。
それでは、順を追って詳しく見ていきましょう!
4社・8年の全体像|年収250510万まで何が起きたか
結果だけ先に言えば、年収は250万から510万に上がりました。ただ、まっすぐ伸びたわけではありません。最初の2社は年収もほぼ横ばいで、配属ガチャや長期の放置に消耗していました。流れが変わったのは3社目、初めて市場から評価されたタイミングです。
なお、これはあくまで私個人の一例で、同じことが誰にでも起きると保証するものではありません。
年収推移と転機を1枚で
年収の起点は、未経験で飛び込んだ1社目の250万でした。転職前の携帯販売から現在まで、年収と扱ってきた技術の変化を並べると、こうなります。
| 時期 | 在籍 | 年収 | 主な技術 | 一言 |
|---|---|---|---|---|
| 転職前(携帯販売) | ー | 約300万 | ー | 別業界。ここからエンジニアへ |
| 1社目 | 約2年 | 約250万 | Java / JS | 未経験スタート。配属ガチャの洗礼 |
| 2社目 | 約2年 | 約260万 | Java | 独自FWと10ヶ月放置で消耗 |
| 3社目 | 約2年 | 約400万 | TS / C# / Xamarin | 初めて市場に評価された転機 |
| 4社目(現在) | ー | 約510万 | Angular / TS / C# | 3軸で選びフルリモートへ |
表で見ると、最初の2社は年収がほとんど動かず、3社目で一気に約140万上がっているのが分かります。私にとっての転機は、この3社目でした。
ちなみに、エンジニアになる前の仕事も含めたキャリア全体では、私はこれまで通算で8回ほど転職しています。回数だけ見れば多いほうですが、3社目以降は回数より「積み上げた技術で何ができるか」で見られ、回数そのものが不利に働いた実感はありません。
1社目|未経験スタートと「配属ガチャ」の洗礼(約250万)
最初の会社で痛感したのは、入る前に思い描いていた「開発」と、配属先で実際にやる仕事は別物だったということです。私はもともと携帯販売の出身で、妻が見つけてきた「0円スクール」をきっかけに、貯金を切り崩しながら未経験でこの業界へ飛び込みました。
配属されたのは、開発ではなくインフラだった
そうしてエンジニアになったものの、最初の配属は開発ではなくインフラでした。O365のSSOやフェデレーションを扱う仕事で、「やりたかった開発と違う」と感じ、半年後に自分から希望してJava開発へ移ります。ここで得た最初の教訓は、同じ「エンジニア」でもインフラと開発はやることが全く違うということ。違和感を覚えたら早めに動いたほうがいい、と肌で学びました。
開発に移っても、業務系の現場を転々とした
ところが、開発に移ってからも落ち着きませんでした。半年スパンで現場が次々に変わります。
- 工場の生産管理システム(テンプレートのコピペ中心の作業)
- PowerBuilderからJavaへのコンバート案件(炎上している途中からの参画)
- 介護機器でNode.jsのREST API(初めての01で、1社目で一番いい経験になった)
- 生命保険システム(これは早めに見切って、1ヶ月で次へ転職)
並べてみると、任されるのは工場の生産管理のような業務系の現場ばかりでした。自分がスマホで見ていたようなWebサービス(サービス系)とはかけ離れていて、テンプレをなぞって設計書どおりに画面や処理を修正する作業も多く、スキルが伸びている実感はなかなか持てません。営業に「サービス系の開発をやりたい」と相談しても、返ってくるのは「そういう案件はほとんどない」という答えでした。それでも、希望とズレるSQLチューニングのような案件は断り、開発寄りのポジションだけは保つようにしました。
この2年で得た教訓は2つです。同じ「Web開発」でも業務系とサービス系では中身がまるで違い、どこに身を置くかで積み上がるものが変わること。そして希望と大きくズレる案件は、断るという選択も取れること(断れるかは契約や立場にもよるので、そこは状況次第ではあります)。介護機器でゼロから作る経験ができたのも、希望を出し続けたからでした。
2社目|独自フレームワークと10ヶ月放置という消耗(約260万)
2社目でこたえたのは、伸びない年収よりも、「成長している」という感覚そのものを失っていくことでした。
「一次請けでJava」のはずが、独自FWと10ヶ月放置だった
入社の決め手にしたのは、「一次請けでJava開発ができる」という点でした。ところが現場で使うのは「楽々Framework2」という独自フレームワークで、ドキュメントは整っておらず、そこで覚えた書き方は会社の外に持ち出せないものでした。さらにコロナ禍で事業が縮小し、ノーコード系のワークフロー製品「楽々Workflow」を扱う部署へ異動になります。
問題はそこからです。異動先で言われたのは「環境構築するから待っててね」の一言。その状態が10ヶ月ほぼそのまま続きました。日々の仕事は、タスク管理ツール(Redmine)に上がってくるチケットを見て、簡単なテストを少し回す程度。そのチケットすら一つもない日も珍しくありませんでした。何度催促しても状況は変わらず、これは個人の問題ではなく組織の業務設計が壊れているのだと感じました。
「何も積み上がらない」という成長不安
やることがない時間が長く続くのは、想像以上にしんどいものです。「このまま何も積み上がらないのではないか」という成長不安が日に日に強くなりました。
この2年で学んだことは、次の3つです。
- ラベル(一次請け・Java経験あり)で会社を決めると失敗しやすい
- 独自フレームワークやノーコードは、次の会社に繋がりにくい
- 放置されていると感じたら、早めに気持ちを切り替えて動く
「待っても変わらない」と決めて動いた
転職活動に踏み出せたのは、「待っても無駄だから動こう」と早い段階で割り切れたからでした。迷いはあまりなく、催促しても変わらない以上、自分から動くしかないと判断しました。
具体的には、業務がない時間をそのまま独学と求人への応募に充てました。皮肉な話ですが、放置されていた時間が、結果的に次へ進むための準備期間になったわけです。動かずに環境が良くなるのを待ち続けていたら、消耗するだけで終わっていたと思います。
3社目|初めて「評価された」転機と年収+140万(約400万)
ここが、8年で一番大きな転機でした。年収が約260万から約400万へ、一気に140万ほど上がったのです。
「その経験で、その年収は低すぎる」と言われた
きっかけは、2社目に在籍したまま転職エージェントと転職サイトを併用して活動したことでした。エージェントとの面談で言われたのが、「その経験で、その年収は低すぎますよ」という一言です。正直、自分では「マイナーな技術しか触れていない、たいした経験ではない」と思い込んでいたので、この評価は意外でした。
しかも、私は自分から年収交渉をしていません。提示された額が、もともと前職より大きく高かったのです。つまり、頑張って交渉したから上がったのではなく、自分の経験をきちんと評価してくれる場に出たことで提示額が自然に上がったという感覚でした。1社目・2社目で積んだ約3年のJava実務は、自分の中では物足りなくても、市場ではきちんと価値があったということです。
Java一本から、やっと「持ち出せる技術」に触れられた
現場の技術スタックは、フロントエンドがTypeScript、バックエンドがC#(ASP.NET)。Java一本だったそれまでと比べると、扱える言語の幅がはっきり広がりました。UIコンポーネントだけはKendo UIという少しマイナー寄りのもので「またか」とは思いましたが…。さらに1年後にはモバイル開発のXamarin、のちに.NET MAUIへの移行まで経験でき、守備範囲を着実に広げられました。
はっきりしたのは、独自フレームワークで過ごした2年そのものは、市場ではほとんど評価されなかったということです。閉じた技術は、やはり次に繋がりませんでした。評価されたのは、その間も手放さずに続けていたJava実務のほう。「閉じた技術は残らず、外に持ち出せる技術だけが次に効く」——2社目では頭で分かっていたこの線引きを、年収という結果で突きつけられたことが、のちの会社選びの軸になっていきます。
「自己評価=市場評価」ではないと知った
このとき一番の学びは、自己評価と市場評価はまったく別物だということでした。私はずっと「独自フレームワークやマイナー技術しか積めていない」と自分を低く見積もっていましたが、市場は約3年のJava実務という土台をちゃんと見てくれました。自分の物差しだけで「自分には価値がない」と決めつけていたのだと、このとき思い知ります。
言い換えれば、転職活動そのものが「自分の市場価値を知る場」になるということです。私の場合はたまたまエージェントの面談で気づきましたが、転職サイトのスカウト経由でも、知人の紹介でも、気づくきっかけはあるはずです。登録すれば年収が上がる、という話ではありませんが、今の自分が市場でどう見られているかを確かめる手段にはなります。1〜2社目で燻っている人ほど、一度市場に出してみる価値はあると感じます(ただしこれも私1人のケースで、誰でも同じように評価されるとは言い切れません)。
今の自分がどう評価されるかを知っておくだけでも、次の判断はかなり変わります。経験者の在職転職に対応したサービスなら、働きながらでも市場価値を確認できます。まずは無料の面談で、今の経験がどう見られるかを聞いてみてください。
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SES脱出・安定した環境を狙うなら
4社目(現在)|意思決定の質を上げてフルリモートへ(約510万)
4社目では、過去3社の失敗を「会社選びの基準」に変換できたのが大きな違いでした。
失敗を「3つの軸」に変えてから動いた
活動の進め方は3社目と同じくエージェントと転職サイトの併用で、スカウトと紹介の両方から声がかかり、面談・面接は6〜10社ほど受けています。ここで効いたのが、これまでの失敗を踏まえて条件を3つの軸に整理したことでした。
- 技術スタック(次に繋がる言語・エコシステムか)
- 年収(今の市場評価に見合うか)
- 長期で働けるか(放置や事業縮小で消耗しないか)
「Reactをやりたい」と伝えて、Angularの現場に入った
面接では、「ReactとTypeScriptをやりたい」「長期で積み上げたい」とはっきり伝えました。ただ、入社したのはSES(客先常駐)で、希望は伝えたものの、実際に配属されたのはReactではなくAngularの現場でした。それでも、Angularは独自フレームワークと違って外に持ち出せるメジャーな技術ですし、年収や、長く働ける環境かどうかという他の軸も揃っていたので、納得して決めています。
さらに今はフルリモートで、理想にかなり近い環境で働けています。本音を言えばReactをやりたかったですし、AngularはReactほど求人が多くない印象なので、次の転職ではそこも意識したいところです。すべてが100点というわけではありません。それでも、軸を決めてから動いたことで、後悔の少ない選び方ができたと感じています。
4社の体験から抽出した、後悔しないための判断軸
8年・4社を振り返ると、これから動く人にも応用しやすい判断軸が見えてきます。あくまで私が4社で経験したことから導いたもので、万人向けの法則ではありません。
私の場合に効いたのは、次のような点でした。
- 芯を曲げない希望とズレる案件(SQLチューニング等)は断り、開発寄りのポジションを保った
- ラベルで決めない「一次請け」「Java経験あり」といった看板だけで選ぶと、中身が想定と違って消耗した
- 言語×エコシステムで見る独自フレームワークやノーコードは、その場では回っても次に繋がりにくかった
会社選びでラベルだけに引っ張られていないか、動く前に自分でチェックしてみると判断がぶれにくくなります。
- 入社の決め手が「肩書き・ラベル」だけになっていないか
- そこで使う技術は、次の会社にも持ち出せるか
- 年収は、今の自分の市場評価と照らして妥当か
- 長く働ける環境か(放置・縮小のリスクはないか)
- 自分の「芯」とズレる仕事を、断れる余地があるか
あなたは今、転職すべきか|自己診断チェック

自分のケースは動くべきか、それとも留まるべきか。判断の目安として、次のチェックに当てはまる数を数えてみてください。これはあくまで目安であり、当てはまったからといって即転職を勧めるものではありません。
- 同じ作業が半年以上続き、積み上げ感がない
- 独自FWやノーコード中心で、外に持ち出せる技術が増えていない
- 自分の年収が、市場の相場より低い疑いがある
- やりたい技術と、今の現場でやれることが乖離している
- 改善を求めても、半年以上状況が変わっていない
当てはまりが2つ以下なら、まずは社内での異動や役割の調整も含めて情報収集から始めるのが現実的です。3つ以上に当てはまるなら、在職中のまま転職活動を並行して市場の反応を見る価値は高いと感じます。私自身、2社目で放置されている間に在職中から動き始めたことが、3社目の転機につながりました。
動くべきかどうかは、状況だけでなくタイミングにも左右されます。年齢や経験年数、求人が動く時期との兼ね合いで、見極めの考え方が変わってきます。
まとめ – 4社・8年の体験から見えた次の一歩
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 未経験スタートから4社・約8年で、年収は250万から510万に上がった
- ただし配属ガチャ・独自FW・10ヶ月放置など、泥臭い失敗の連続だった
- 転機は3社目。自分で交渉したのではなく、市場に出たら評価が上がった
- 失敗から「技術スタック・年収・長期就業」の3軸で選べるようになった
- これは私個人の一例であり、「必ず上がる」式の話ではない
動くか迷っているなら、まずは自分の市場価値や相場を確認するところから始めるのが、後悔の少ない一歩だと感じています。私の場合はエージェントの面談がそのきっかけでしたが、入口はいくつもあります。働きながら市場価値を確かめたいなら、経験者向けのエージェントに一度登録しておくのが、最初の一歩として動きやすいはずです。
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