こんにちは!
Angular 16から導入された「computed」プロパティは、コンポーネントの状態管理を効率的に行うための重要な機能です。
このように疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、Angularのcomputed
プロパティのメリットから具体的な使い方、パフォーマンス最適化のポイントまで、詳しくご紹介します。
この記事は次のような人におすすめです。
- Angularで
computed
プロパティを使ってみたい - コンポーネントの状態管理をもっと効率的にしたい
- パフォーマンスを意識した実装方法を知りたい
- getterと
computed
の違いが分からない
この記事を読めば、Angularのcomputed
プロパティがどういうものか分かるだけでなく、具体的な実装方法も理解できるようになりますよ!
さらに、パフォーマンスを最適化するためのコツもお伝えしています。
「Angularでより効率的な開発がしたい方」「パフォーマンスを改善したい方」は、ぜひ参考にしてください。
それでは、順を追って詳しく見ていきましょう!
そもそもcomputedプロパティとは?
まずは、computed
プロパティについて簡単におさらいしておきましょう。
computed
プロパティとは、Angular 16で導入された新しい機能で、signal
から派生した値を効率的にキャッシュする仕組みです。主な特徴として、依存するsignal
の値が変更されるまでキャッシュを保持し、不要な再計算を防ぐことができます。
例えば、商品の合計金額を計算する場合を考えてみましょう。以下のような配列があったとします。
items = signal([
{ name: '商品A', price: 100, quantity: 2 },
{ name: '商品B', price: 200, quantity: 1 },
{ name: '商品C', price: 300, quantity: 3 }
]);
この商品リストの合計金額を計算する場合、従来のgetterを使用すると以下のようになります。
get totalPrice() {
return this.items().reduce((sum, item) => sum + item.price * item.quantity, 0);
}
これに対して、computed
プロパティを使用すると以下のように書けます。
totalPrice = computed(() => {
return this.items().reduce((sum, item) => sum + item.price * item.quantity, 0);
});
一見似ているように見えますが、computed
プロパティには大きな利点があります。それは、計算結果がキャッシュされ、依存するsignal
の値が変更されるまで再計算されないという点です。これにより、パフォーマンスが大幅に向上する可能性があります。
computedプロパティの具体的な実装方法
それでは、computed
プロパティの具体的な実装方法を見ていきましょう。基本的な使い方から、より複雑なケースまで、順を追って説明します。
基本的な使い方
まず、最も基本的な使い方を見てみましょう。computed
プロパティを使用するには、@angular/core
からcomputed
とsignal
をインポートする必要があります。
import { Component, computed, signal } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-product',
template: `
<div>
<h2>商品情報</h2>
<p>価格: {{ price() }}</p>
<p>税率: {{ taxRate() }}</p>
<p>税込価格: {{ priceWithTax() }}</p>
</div>
`
})
export class ProductComponent {
// signalの定義
price = signal(1000);
taxRate = signal(0.1);
// computedプロパティの定義
priceWithTax = computed(() => {
return this.price() * (1 + this.taxRate());
});
}
この例では、price
とtaxRate
の2つのsignal
から、税込価格を計算するcomputed
プロパティを作成しています。
複数の依存関係を持つ場合
複数のsignal
に依存するcomputed
プロパティを実装する方法を見ていきましょう。実際のアプリケーションでは、複数の値を組み合わせて計算することが多いです。
import { Component, computed, signal } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-shopping-cart',
template: `
<div>
<h2>ショッピングカート</h2>
<p>小計: {{ subtotal() }}</p>
<p>送料: {{ shippingFee() }}</p>
<p>消費税: {{ tax() }}</p>
<p>合計: {{ total() }}</p>
</div>
`
})
export class ShoppingCartComponent {
// 基本となるsignal
items = signal([
{ name: '商品A', price: 1000, quantity: 2 },
{ name: '商品B', price: 2000, quantity: 1 }
]);
shippingFee = signal(500);
taxRate = signal(0.1);
// 小計の計算
subtotal = computed(() => {
return this.items().reduce((sum, item) =>
sum + item.price * item.quantity, 0);
});
// 消費税の計算
tax = computed(() => {
return this.subtotal() * this.taxRate();
});
// 最終的な合計金額の計算
total = computed(() => {
return this.subtotal() + this.shippingFee() + this.tax();
});
}
この例では、商品リスト、送料、税率という3つの基本となるsignal
から、段階的に計算を行っています。特に注目すべき点は以下の通りです。
subtotal
はitems
に依存tax
はsubtotal
とtaxRate
に依存total
はsubtotal
、shippingFee
、tax
に依存
items
が変更された場合:subtotal
、tax
、total
が再計算taxRate
が変更された場合:tax
とtotal
のみが再計算shippingFee
が変更された場合:total
のみが再計算
条件分岐を含む実装
computed
プロパティ内で条件分岐を使用するケースも多くあります。例えば、注文金額に応じて送料を変更する場合などです。
@Component({
selector: 'app-dynamic-shipping',
template: `
<div>
<h2>配送料金計算</h2>
<p>注文金額: {{ orderAmount() }}</p>
<p>送料: {{ calculatedShippingFee() }}</p>
<p>合計: {{ totalWithShipping() }}</p>
</div>
`
})
export class DynamicShippingComponent {
orderAmount = signal(5000);
baseShippingFee = signal(800);
freeShippingThreshold = signal(10000);
// 注文金額に応じて送料を計算
calculatedShippingFee = computed(() => {
if (this.orderAmount() >= this.freeShippingThreshold()) {
return 0; // 無料配送
}
return this.baseShippingFee();
});
// 合計金額の計算
totalWithShipping = computed(() => {
return this.orderAmount() + this.calculatedShippingFee();
});
}
オブジェクトや配列を扱う実装
複雑なオブジェクトや配列を扱う場合の実装例も見てみましょう。
@Component({
selector: 'app-order-summary',
template: `
<div>
<h2>注文サマリー</h2>
<div *ngFor="let item of groupedItems()">
<p>{{ item.category }}: {{ item.total }}</p>
</div>
<p>カテゴリー別合計: {{ categoryTotals() | json }}</p>
</div>
`
})
export class OrderSummaryComponent {
// 商品データ
items = signal([
{ name: 'A', category: '食品', price: 500, quantity: 2 },
{ name: 'B', category: '食品', price: 800, quantity: 1 },
{ name: 'C', category: '日用品', price: 1200, quantity: 3 }
]);
// カテゴリーごとにグループ化
groupedItems = computed(() => {
const groups = new Map<string, number>();
for (const item of this.items()) {
const currentTotal = groups.get(item.category) || 0;
groups.set(
item.category,
currentTotal + (item.price * item.quantity)
);
}
return Array.from(groups.entries()).map(([category, total]) => ({
category,
total
}));
});
// カテゴリー別の合計を計算
categoryTotals = computed(() => {
return this.groupedItems().reduce((acc, item) => {
acc[item.category] = item.total;
return acc;
}, {} as Record<string, number>);
});
}
このように、computed
プロパティは単純な計算から複雑なデータ処理まで、様々なケースで活用できます。次のセクションでは、computed
プロパティを使用する際のベストプラクティスについて見ていきましょう。
computedプロパティを使うメリット
computed
プロパティを使用することには、実はたくさんのメリットがあります。ここでは、主な5つのメリットについて詳しく解説します。
1. パフォーマンスの向上
computed
プロパティは、依存するsignal
の値が変更されるまで計算結果をキャッシュします。これにより、複雑な計算を含むプロパティでも、不要な再計算を防ぐことができます。
例えば、大量のデータを扱うリストの並び替えや集計処理などで、特に効果を発揮します。以下は具体的な例です。
// 商品リストを金額順にソートして表示する例
sortedItems = computed(() => {
console.log('ソート処理実行'); // この処理はsignalの値が変更されるまで実行されない
return [...this.items()].sort((a, b) => b.price - a.price);
});
2. コードの可読性向上
computed
プロパティを使用することで、計算ロジックを明確に分離でき、コードの意図が分かりやすくなります。また、依存関係も明示的になるため、コードの保守性も向上します。
// 税込価格を計算する例
price = signal(1000);
taxRate = signal(0.1);
priceWithTax = computed(() => {
return this.price() * (1 + this.taxRate());
});
// 配送料込みの合計金額を計算する例
shippingFee = signal(500);
totalWithShipping = computed(() => {
return this.priceWithTax() + this.shippingFee();
});
3. 自動的な依存関係の追跡
computed
プロパティは、依存するsignal
を自動的に追跡します。これにより、値の変更があった場合のみ再計算が行われ、開発者が手動で依存関係を管理する必要がありません。
// ユーザー情報の表示例
firstName = signal('John');
lastName = signal('Doe');
fullName = computed(() => {
return `${this.firstName()} ${this.lastName()}`;
});
// firstNameまたはlastNameのsignalが変更された時のみ再計算される
4. テストの容易さ
computed
プロパティは純粋な関数として実装できるため、単体テストが書きやすくなります。また、依存関係が明確なため、テストケースの作成も容易です。
// テストしやすい実装例
class UserComponent {
firstName = signal('John');
lastName = signal('Doe');
fullName = computed(() => {
return `${this.firstName()} ${this.lastName()}`;
});
}
// テストコード
it('should combine first and last name', () => {
const component = new UserComponent();
expect(component.fullName()).toBe('John Doe');
});
5. デバッグのしやすさ
computed
プロパティは、依存関係が明確で、値の変更タイミングが予測しやすいため、デバッグが容易になります。また、Angular DevToolsでの監視も容易です。
// デバッグしやすい実装例
items = signal([
{ name: '商品A', price: 100, quantity: 2 },
{ name: '商品B', price: 200, quantity: 1 }
]);
totalPrice = computed(() => {
const result = this.items().reduce((sum, item) => {
console.log(`計算中: ${item.name}`); // デバッグ用のログ
return sum + item.price * item.quantity;
}, 0);
console.log(`合計金額: ${result}`);
return result;
});
これらのメリットを考えると、computed
プロパティを使用することは、多くの場面で有効な選択肢となるでしょう。
computedプロパティとgetterの違い
「computedプロパティとgetterって、結局何が違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、両者の違いを具体的に説明します。
以下の表で、主な違いをまとめてみました。
特徴 | computedプロパティ | getter |
---|---|---|
キャッシュ | あり(依存するsignal が変更されるまで) |
なし(毎回計算) |
パフォーマンス | 優れている(再計算を最小限に抑える) | 劣る(アクセスごとに再計算) |
メモリ使用量 | やや多い(キャッシュを保持) | 少ない(キャッシュなし) |
使用シーン | 複雑な計算や頻繁なアクセス | 単純な計算や少ないアクセス |
依存関係の追跡 | 自動(signal ) |
手動 |
それぞれの実装例を見てみましょう。
// getterを使用した例
class ProductList {
items = [
{ name: 'A', price: 100, quantity: 2 },
{ name: 'B', price: 200, quantity: 1 }
];
get total() {
console.log('計算実行'); // アクセスするたびに実行される
return this.items.reduce((sum, item) =>
sum + item.price * item.quantity, 0);
}
}
// computedプロパティを使用した例
class ProductList {
items = signal([
{ name: 'A', price: 100, quantity: 2 },
{ name: 'B', price: 200, quantity: 1 }
]);
total = computed(() => {
console.log('計算実行'); // signalの値が変更されるまで実行されない
return this.items().reduce((sum, item) =>
sum + item.price * item.quantity, 0);
});
}
具体的なケースで比較してみましょう。
1. 単純な値の結合
// getter
get fullName() {
return `${this.firstName} ${this.lastName}`;
}
// computed
firstName = signal('John');
lastName = signal('Doe');
fullName = computed(() => {
return `${this.firstName()} ${this.lastName()}`;
});
この場合、処理が単純なため、どちらを使用してもパフォーマンスの差はほとんどありません。ただし、computed
プロパティを使用する場合は、元となる値もsignal
である必要があります。
2. 複雑な計算を含む処理
// getter(非効率)
get filteredAndSortedItems() {
return this.items
.filter(item => item.price > 1000)
.sort((a, b) => b.price - a.price);
}
// computed(効率的)
items = signal([/*...*/]);
filteredAndSortedItems = computed(() => {
return this.items()
.filter(item => item.price > 1000)
.sort((a, b) => b.price - a.price);
});
この場合、computed
プロパティを使用することで、不要な再計算を防ぎ、パフォーマンスが向上します。
3. 配列の集計処理
// getter(非効率)
get totalQuantity() {
return this.items.reduce((sum, item) => sum + item.quantity, 0);
}
// computed(効率的)
items = signal([/*...*/]);
totalQuantity = computed(() => {
return this.items().reduce((sum, item) => sum + item.quantity, 0);
});
配列の要素数が多い場合、computed
プロパティを使用することで、パフォーマンスの向上が期待できます。
これらの違いを理解した上で、適切な使い分けをすることが重要です。一般的に、以下のような基準で選択するとよいでしょう。
- 複雑な計算処理がある
- 頻繁にアクセスされる
- 依存する
signal
の変更が少ない - パフォーマンスが重要な場面
- 元となる値がすでに
signal
として管理されている
- 単純な値の取得や結合
- アクセス頻度が低い
- メモリ使用量を最小限に抑えたい
- 依存関係が単純
signal
を使用していない値の計算
computedプロパティのベストプラクティス
computed
プロパティを効果的に使用するためのベストプラクティスをご紹介します。これらの原則に従うことで、より保守性が高く、パフォーマンスの良いコードを書くことができます。
1. 純粋関数として実装する
computed
プロパティは、与えられた入力(signal
)に対して、常に同じ出力を返す純粋関数として実装することが重要です。
// 良い例
price = signal(1000);
quantity = signal(2);
total = computed(() => this.price() * this.quantity());
// 悪い例
total = computed(() => {
this.someGlobalState = this.price() * this.quantity(); // 副作用がある
return this.someGlobalState;
});
2. 適切な粒度を保つ
computed
プロパティは、適切な粒度で分割することが重要です。大きすぎる計算は小さく分割し、小さすぎる計算は統合することを検討しましょう。
// 良い例(適切な粒度)
subtotal = computed(() => this.items().reduce((sum, item) =>
sum + item.price * item.quantity, 0));
tax = computed(() => this.subtotal() * this.taxRate());
total = computed(() => this.subtotal() + this.tax());
// 悪い例(粒度が大きすぎる)
total = computed(() => {
const subtotal = this.items().reduce((sum, item) =>
sum + item.price * item.quantity, 0);
const tax = subtotal * this.taxRate();
const shipping = this.calculateComplexShipping();
const discount = this.applyVariousDiscounts();
return subtotal + tax + shipping - discount;
});
3. エラーハンドリングを適切に行う
computed
プロパティ内でエラーが発生する可能性がある場合は、適切にハンドリングしましょう。
// 良い例
safeTotal = computed(() => {
try {
const result = this.items().reduce((sum, item) => {
if (typeof item.price !== 'number' || typeof item.quantity !== 'number') {
throw new Error('Invalid item data');
}
return sum + item.price * item.quantity;
}, 0);
return result;
} catch (error) {
console.error('Error calculating total:', error);
return 0; // デフォルト値を返す
}
});
4. パフォーマンスを意識した実装
計算コストが高い処理を含む場合は、不要な再計算を避けるように実装しましょう。
// 良い例(必要な部分のみを再計算)
filteredItems = computed(() => {
console.log('Filtering items...'); // デバッグ用
return this.items().filter(item => item.price > this.threshold());
});
sortedItems = computed(() => {
console.log('Sorting filtered items...'); // デバッグ用
return [...this.filteredItems()].sort((a, b) => b.price - a.price);
});
// 悪い例(毎回すべての処理を実行)
processedItems = computed(() => {
console.log('Processing all items...'); // デバッグ用
return this.items()
.filter(item => item.price > this.threshold())
.sort((a, b) => b.price - a.price);
});
5. 適切な命名規則を使用する
computed
プロパティには、その計算結果が何を表すのかが明確に分かる名前をつけましょう。
// 良い例
totalPriceWithTax = computed(() => this.subtotal() * (1 + this.taxRate()));
isCheckoutEnabled = computed(() => this.cartItems().length > 0 && this.isUserLoggedIn());
formattedPrice = computed(() => `¥${this.price().toLocaleString()}`);
// 悪い例
calc = computed(() => this.subtotal() * (1 + this.taxRate()));
check = computed(() => this.cartItems().length > 0 && this.isUserLoggedIn());
display = computed(() => `¥${this.price().toLocaleString()}`);
6. テスト可能な設計を心がける
computed
プロパティは、単体テストが書きやすい形で実装することが重要です。
@Injectable()
export class PriceCalculatorService {
private items = signal<CartItem[]>([]);
private taxRate = signal(0.1);
// テスト可能な設計
subtotal = computed(() => {
return this.calculateSubtotal(this.items());
});
// テスト用に分離された純粋な関数
private calculateSubtotal(items: CartItem[]): number {
return items.reduce((sum, item) => sum + item.price * item.quantity, 0);
}
}
// テストコード
describe('PriceCalculatorService', () => {
it('should calculate subtotal correctly', () => {
const service = new PriceCalculatorService();
const result = service['calculateSubtotal']([
{ price: 100, quantity: 2 },
{ price: 200, quantity: 1 }
]);
expect(result).toBe(400);
});
});
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まとめ
ここまで、Angularのcomputed
プロパティについて詳しく解説してきました。改めて、重要なポイントをおさらいしましょう。
computed
プロパティはsignal
から派生した値を効率的に管理できる- キャッシュ機能により、パフォーマンスが向上する
- 依存関係の自動追跡により、コードの保守性が高まる
- 単純な計算からデータ処理まで、様々なケースで活用できる
- 適切な設計と実装により、テストがしやすく保守性の高いコードを実現できる
- getterとの使い分けを理解し、適切な場面で活用することが重要
- ベストプラクティスに従うことで、より効果的な実装が可能
Angularのcomputed
プロパティは、アプリケーションの状態管理をより効率的にするための強力なツールです。signal
と組み合わせることで、コードの可読性を高めながら、パフォーマンスも確保することができます。
今回ご紹介した実装方法やベストプラクティスを参考に、ぜひご自身のプロジェクトでも活用してみてください。適切に使用することで、より保守性が高く、パフォーマンスの良いアプリケーションを作ることができるはずです。